東北大学 国際集積エレクトロニクス研究開発センター

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世界の知を呼び込むIT・輸送システム融合型エレクトロニクス技術の創出

  • 遠藤 哲郎 領域統括
    遠藤 哲郎 教授

 平成28年度に本学が提案し、採択された「世界の知を呼び込むIT・輸送システム融合型エレクトロニクス技術の創出」(幹事機関:東北大学、領域統括:遠藤 哲郎教授)が、「産学共創プラットフォーム共同研究推進プログラム(Program on Open Innovation Platform with Enterprises, Research Institute and Academia : OPERA)」として展開しております。
 本プログラムでは、東北大学・京都大学・山形大学と先進的企業群の理工学と人文社会学の力を結集して、知財等の制度改革を行い、エネルギー・労働力問題の社会的要請を受けて、①IoT用エッジコンピューティングデバイスの超低消費電力化技術、②低損失ハイブリッドパワー集積デバイスと、高効率エネルギー変換に求められる低損失パワーエレクトロニクス技術、③IT・パワーデバイス融合による次世代輸送システムに求められる知的グリーン・パワーエレクトロニクス技術にかかるキーテクノロジーとして非競争領域の研究開発テーマをたて、その革新的技術群の創出と人材育成を担う産学共創プラットフォームの形成を目的とします。幹事機関である東北大学が進めている競争領域での産学連携拠点事業とのシナジーにより、本プラットフォームの発展と世界を牽引する新産業創出への貢献を目指します。

IT・輸送システム産学共創コンソーシアム

IT・輸送システム産学共創コンソーシアム

 本プロジェクトでは、以下の4テーマに取り組んでいます。

【研究開発テーマ1】
スピントロニクス素子の高信頼性及び集積性・省電力性の向上の実現

 データ書き換え耐性に優れ且つ集積性に優れた不揮発性メモリ素子の開発および将来に向けた微細化技術を達成し、集積回路で高い省エネルギー性能と高い集積化を実現するための研究開発を行っています。

【研究開発テーマ2】
スピントロニクス不揮発性集積回路による飛躍的な低消費電力化および測定技術の実現

 スピントロニクス材料・デバイス開発を不揮発性集積回路へと繋ぐためのプロセス技術、計測・評価技術、集積回路技術にわたる完全な一体連携融合研究に取り組んでいます。

【研究開発テーマ3】
GaN on SiとSiパワーデバイスを融合したGaN/Siハイブリッドパワー集積回路の実現

 ノーマリオフ動作が可能なSi(100)基板上の立方晶GaNパワーデバイス開発のための結晶成長技術およびGaN on Siパワーデバイスの優れた高周波特性を最大限に活かすためにパワーデバイス・パワーモジュール化技術の開発に取り組んでいます。

【研究開発テーマ4】
高度自動判断システムとハイブリッドパワー集積回路が生み出す次世代移動体システムの実現

 スピントロニクス素子とCMOS回路のハイブリッド化による学習時間の飛躍的短縮(1/100)を実現する大規模集積化技術およびスピントロニクスによる不揮発性機能を最大限活かしたアナログベースのニューロモーフィック技術を開発し、知的認識判断を可能にするLSIの回路・アーキテクチャの創出を目指しています。

IT・輸送システム産学共創コンソーシアムでの研究開発テーマ

IT・輸送システム産学共創コンソーシアムでの研究開発テーマ